【放置は危険】複合機が壊れる前に!プロが教える結露対策で高額修理費を防ぐ方法
更新日:2025.06.25

冬の寒い朝、オフィスに着いて複合機の電源を入れたら、印刷物が波打ったり、トナーがにじんだり…。そんな経験はありませんか?
そのトラブル、原因は「結露」かもしれません。
オフィス内外の急激な温度差や湿度の変化によって、複合機の内部や用紙に目に見えない水分が発生します。この結露が、印字不良や紙詰まり、最悪の場合は基板がショートするなどの重大な故障を引き起こすのです。
「複合機 結露 対策」で検索されているあなたの疑問をこの記事で完全に解決します。
結露が起こる仕組みの解説から、今すぐできる応急処置、オフィスの環境改善、さらには結露に強い中古複合機の選び方まで、網羅的にご紹介します。
SHARP複合機専門店「オフィスエコ」が長年培ったノウハウで、結露トラブルをゼロに近づけ、コストも削減する実践的な方法をお届けします。
目次
なぜ結露は起こる?複合機が壊れる前に知りたい原因とリスク

そもそも、なぜ複合機で結露が起こるのでしょうか。まずはその仕組みと、放置した場合に起こるリスクを分かりやすく解説します。
空気中の水分が「水滴」に変わる仕組み
少し専門的な話になりますが、結露は「空気が抱えられる水分の限界量」が温度によって変わることで発生します。
- 暖かい空気:たくさんの水分を含むことができる
- 冷たい空気:少ししか水分を含むことができない
冬場、暖房で暖められた湿った空気が、冷え切った複合機の金属部品に触れると、空気は急に冷やされます。すると、抱えきれなくなった水分が「水滴」となって部品の表面に付着します。
これが結露の正体です。
この水滴が回路基板や駆動部分に入り込むと、ショートやサビを引き起こし、高額な修理につながることも。また、用紙が湿気を吸うと紙同士がくっつき、頻繁な紙詰まりの原因となり、業務効率を大きく下げてしまいます。
【実例】こんな症状が出たら結露のサイン
お使いの複合機に以下のような症状が出ていませんか?
もしかしたら、それは結露が原因かもしれません。
- 文字や画像がにじむ、かすれる:湿った用紙にトナーがうまく定着しない。
- 色ムラが出る:用紙が湿気で波打っている。
- 印刷物をこするとトナーが剥がれる:定着ローラーの温度が下がり、トナーが溶けきっていない。
- 紙に白いスジや黒い汚れが入る:内部の結露で高圧ユニットが正常に作動していない。
「たかが結露」が招く高額修理と業務停止リスク
結露を甘く見てはいけません。基板がショートした場合の修理費用は数万円から十数万円に上ることも。さらに、部品の取り寄せに数日~1週間かかれば、その間の業務は完全にストップ。
代替機のレンタル費用なども考えると、経済的な損失は計り知れません。
特に、年末調整や決算期など印刷が集中する時期の故障は、ビジネスチャンスを逃すことにも直結します。「たかが結露」と軽視せず、早めの対策が重要です。
要注意!複合機の結露が起きやすい3つの環境

あなたのオフィスの複合機は、こんな場所に置いていませんか?
結露が特に発生しやすい環境を3つのシーンでご紹介します。
シーン1:冬の寒い朝、出社直後のオフィス
夜間に冷え切ったオフィスで、朝一番に暖房を「強」でつけると、室内の温度と湿度が急上昇します。しかし、複合機本体はまだ冷たいまま。この急激な温度差が結露の最大の原因です。
出社してすぐに印刷したい時ほど、結露のリスクは高まります。
シーン2:シャッターの開閉が多い工場や倉庫
シャッターの開閉で外気が頻繁に出入りする工場や倉庫は、温湿度の変化が非常に激しく、結露の多発地帯です。
特に鉄骨造の建物は外壁が冷えやすく、機器内部との温度差が大きくなるため、印刷品質の低下だけでなく、サビによる複合機の寿命短縮にもつながります。
シーン3:見落としがちな「窓際」や「出入口」
窓際は外気の影響を最も受けやすく、ドア付近は人の出入りで常に空気が動きます。こうした場所は、複合機を設置するには最も不向きな環境です。
もしレイアウト変更が難しい場合でも、窓に断熱フィルムを貼ったり、パーテーションで外気を遮ったりするだけで、結露の発生率を大きく下げることができます。
お金をかけずに今すぐできる!結露の応急処置&予防法

「もしかして結露かも?」と思ったら、すぐに試せる簡単な対策があります。
日々の運用を少し変えるだけで、効果は絶大です。
対策①:主電源はONのまま!「暖気モード」を賢く使う
多くの複合機には、結露を防ぐための「暖気モード(結露防止ヒーター)」が搭載されています。
このモードを有効にしておくと、内部のヒーターが作動し、複合機を常に人肌程度に温めて結露を防ぎます。
重要なのは、業務終了後も主電源を切らないこと。主電源を切るとヒーターも止まってしまいます。
節電モードと併用できる機種も多いので、ぜひ設定を確認してみてください。
対策②:もし結露しても慌てない!電源ONで自然乾燥
もし結露によるエラーメッセージが表示されても、慌てて電源を落とさないでください。
電源を入れたまま数時間放置すれば、内部の熱で水分が自然に蒸発し、問題なく使えるようになるケースがほとんどです。
対策③:100均でもOK!給紙トレイに乾燥剤を入れる
給紙トレイに市販の乾燥剤(お菓子の袋に入っているシリカゲルでもOK)を入れておくだけで、用紙が湿気を吸うのを防ぎ、紙詰まりや印刷の波打ちを効果的に防止できます。
低コストで簡単に導入できる、非常に有効な対策です。
結露を根本から解決!オフィスの環境改善テクニック

日々の運用改善と合わせて、設置環境そのものを見直すことで、結露リスクを根本から断ち切ることができます。
環境改善①:エアコン・除湿機で「温度と湿度」をコントロール
結露対策の理想的な環境は「室温20℃前後、湿度40~60%」です。
エアコンの温度設定だけでなく、除湿機や加湿機能付きの空気清浄機を併用し、オフィス全体の温湿度を年間通して安定させることが最も効果的です。
環境改善②:床からの冷えを防ぐ「断熱マット・台座」
コンクリートの床は、地面からの冷気を直接複合機に伝えてしまいます。
複合機の下に一枚、断熱マットを敷いたり、キャスター付きの台座に乗せたりするだけで、底面からの冷えを防ぎ、結露リスクを大幅に軽減できます。
移動や清掃がしやすくなるというメリットもあります。
環境改善③:外気をシャットアウトする「ビニールカーテン」
工場や倉庫など、外気の出入りが激しい場所では、出入口に透明のビニールカーテンを設置するのがおすすめです。冷たい空気の侵入を防ぎ、室内の暖かい空気を逃がさないため、結露防止に非常に効果的です。ホコリの侵入も防げるので、複合機の長寿命化にもつながります。
日々のひと手間で差がつく!結露を防ぐメンテナンス術

定期的なメンテナンスを習慣にすることで、結露の発生を抑え、万が一発生した際の影響も最小限に食い止めることができます。
習慣①:週に一度の「結露対策チェックリスト」
以下の項目をチェックリスト化し、社内で担当者を決めて週に一度の清掃をルーティンにしましょう。
- 給紙ローラーの清掃(乾いた布で拭き、水分や紙粉を取り除く)
- 原稿を読み取るガラス面の水滴チェックと清掃
- 排気口周りのホコリ除去
習慣②:見逃さないで!「ファームウェア」の更新
メーカーが提供する最新のファームウェア(複合機を制御するソフトウェア)には、温湿度センサーの制御アルゴリズムが改善され、結露防止機能が向上している場合があります。
定期的にメーカーサイトを確認し、アップデートを行いましょう。
習慣③:コストを平準化する「保守契約」の見直し
結露が多発する環境では、定着ユニットなどの部品が通常より早く寿命を迎えることがあります。
突発的な高額出費を防ぐため、「定期交換部品込み」のカウンター保守契約に見直すことで、メンテナンスコストを平準化できます。
【中古でも安心】結露に強い複合機の選び方

これから中古複合機の導入を検討しているなら、結露対策が施された機種や販売店を選ぶことが、将来のトラブル回避とコスト削減の鍵となります。
選び方①:「ヒーター」や「結露センサー」搭載モデルを選ぶ
中古市場にも、結露防止ヒーターや結露検知センサーが搭載されたモデルは数多く出回っています。
購入前に仕様を確認し、結露を検知すると機器を保護するために動作を停止するタイプか、ヒーターで未然に結露を防ぐタイプかを確認しておくと、より安心です。
選び方②:「過去の使用環境」がわかる販売店を選ぶ
中古複合機で最も気になるのが「前のオーナーがどんな環境で使っていたか」です。
信頼できる販売店は、メーカーのサービスレポートやカウンター履歴を保管しており、湿度の高い地下や工場などで酷使された個体を避けて仕入れています。
購入前にこれらの書類を確認させてくれる販売店を選びましょう。
選び方③:【SHARP専門店が推奨】結露に強いモデルとオプション
私たちオフィスエコでは、結露防止ヒーターを標準搭載したSHARP製の中~高速モデル(MX-3650FNなど)を中心に、状態の良い中古複合機を厳選しています。
お客様の環境に合わせた最適な一台をご提案します。
なぜオフィスエコは結露に強い?中古SHARP複合機の秘密

オフィスエコが提供する中古複合機は、なぜ結露トラブルに強いのか。その理由をご紹介します。
理由①:見えない内部まで!新品同様の高品質

オフィス・エコの商品は、コピー機の画質、各種部品の状態、カウンター枚数、動作状況、外装等を全てチェックし、各検査項目をクリアした厳選されたコピー機だけをリサイクルして販売しております。当社ではリサイクルを担当する技師は複合機の修理一筋20年、対応台数はなんと4万5千台以上!そこら辺のサービスマンとは格が違います。
理由②:保守保証も万全

私たちは全国8店舗と3ヶ所のテクニカルセンター、そして数多くの協力店との連携により、全国どこでも複合機の販売・保守サポートを提供しています。
保守契約を結んでいただければ契約期間中は製品保証が付きますのでトラブルの際も安心です。
理由③:スピード対応

最短翌日配送。お客様からのお問い合わせ時に想定される使用頻度、目的(必要な機能)、事務所の回線・ネットワークの環境、使用開始希望日、購入予算などを的確にヒアリングし、迅速なお見積対応を最優先に行っております。
まとめ|結露対策で複合機の寿命を延ばし、コスト削減を実現

複合機の厄介な結露は、以下の3つのポイントを押さえることで、そのリスクを大幅に減らすことができます。
- 日々の運用改善:主電源は切らず、暖気モードを活用する。
- 設置環境の整備:複合機を適切な場所に置き、温湿度を管理する。
- 信頼できる機器選び:結露対策が施された機種・販売店を選ぶ。
本記事でご紹介した対策を実践すれば、印刷品質の低下や突然の故障によるストレス、そして無駄なコストから解放されるはずです。
オフィスエコでは、高品質な中古SHARP複合機を、安心の保証とサポート付きでご提供しています。
結露知らずの快適なオフィス環境を手に入れるために、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
