複合機のコピーに黒い縦線!その原因、実はカンタンに直せます。専門店が教える4つのセルフ対処法
更新日:2025.06.26

「複合機でコピーや印刷をしたら、なぜか黒い線が入ってしまう…」
そんなトラブルでお困りではありませんか?
急いでいる時に限って起こる印刷トラブルは、業務をストップさせてしまう厄介な問題です。
しかし、ご安心ください。複合機の黒い線の多くは、簡単なセルフメンテナンスで解消できる可能性があります。
この記事では、SHARPの中古複合機を専門に扱う私たちが、黒い線が入る原因から、ご自身でできる具体的な対処法、さらには修理と買い替えの判断基準まで、分かりやすく徹底解説します。
目次
複合機の印刷物に「黒い線」が入る4つの主な原因

まず、黒い線が入る原因を特定することが解決への第一歩です。
主な原因は以下の4つが考えられます。
原因1:【最も多い】原稿ガラス面の汚れ
コピーやスキャンをした時にだけ、まっすぐな黒い線が入る場合、真っ先に疑うべきは「原稿ガラス」の汚れです。
原稿を置くガラス面に、目に見えないほどの小さなホコリや、ペンのインク、修正液のカスが付いていると、読み取りセンサーがそれを「黒い線」として認識してしまいます。
原因2:自動原稿送り装置(ADF)のローラーに付着した汚れ
複数枚の原稿を自動で送ってコピーする際(ADF利用時)にだけ縦線が入る場合は、ADF内部の「読み取りガラス」や「ローラー」の汚れが原因です。
用紙を搬送する過程で発生する紙の粉(紙粉)がローラーに付着し、それが線となって現れます。
原因3:内部部品(ドラム・定着ユニットなど)の劣化や傷
コピー、プリント、FAX受信など、印刷方法に関わらず常に同じ位置に黒い線や斑点が入る場合、内部部品の劣化が考えられます。
特に、トナー(インクの粉)を紙に焼き付ける「ドラムユニット」や「定着ユニット」は消耗品です。長年の使用で表面に傷がつくと、クリーニングだけでは改善しない黒い線が発生します。
原因4. 湿度による結露とトナーの固着
梅雨の時期や、冬場の暖房で室内外の温度差が激しい環境では、複合機の内部に結露が発生することがあります。
この湿気によってトナーが固まってしまい、黒いスジやモヤっとした汚れとして印刷されるケースです。
原因はどれ?自分でできる黒い線のチェック手順と対処法

原因のあたりがついたら、さっそくセルフチェックと対処法を試してみましょう。
安全のため、作業前には必ず複合機の電源を切ってください。
【対処法1】原稿ガラス・ADFガラスの清掃手順
- 電源を切り、複合機の原稿カバーを開けます。
↓ - 幅の広い「原稿台ガラス」と、その隣にある細長い「ADF読み取りガラス」の2箇所を確認します。
↓ - スマートフォンのライトなどで照らしながら、黒い線が出現する場所の真上に、指紋やインクなどの汚れがないか探します。
↓ - まず、ホコリを払うように柔らかく乾いた布で拭きます。
↓ - 落ちない汚れは、硬く絞った布で水拭きし、最後に乾いた布で水分を完全に拭き取ります。
無水エタノールを少量布に含ませて拭くとより効果的です。
【注意!】ガラス面を強くこすると傷がつき、かえって黒い線の原因になります。優しく拭き上げるのがポイントです。
【対処法2】ADFローラーの清掃手順
- ADFのカバーを開き、中にあるゴム製のローラーを露出させます。
↓ - SHARP機に付属の清掃棒、または綿棒に無水エタノールを少しだけ含ませます。
↓ - ローラーを手でゆっくり回しながら、表面全体の汚れを優しく拭き取ります。
↓ - ローラーの表面がツルツルになっていたり、白っぽく変色していたりする場合は摩耗のサインです。清掃しても改善しない場合は、部品交換を検討しましょう。(ローラー部品は4,000円〜6,000円程度が目安です)
【対処法3】本体の「自動クリーニング機能」を使ってみる
SHARPの複合機の多くには、内部のドラムなどを自動で清掃してくれる「クリーニングモード」が搭載されています。操作パネルのメニューから実行するだけで、内部の汚れを除去してくれる便利な機能です。
ただし、消耗品の残量が少ない状態で多用すると部品の寿命を縮める可能性があるため、月1〜2回程度の使用に留めましょう。
【対処法4】部品交換の目安を知る
総印刷枚数(カウンター)が10万枚を超えてくると、ドラムユニットの摩耗による黒い線や斑点が増え始めます。
トナー交換のタイミングで保守担当者に相談し、同時にドラム交換を依頼すると作業費を節約できる場合があります。
メーカーの保守契約に入っていない場合でも、プロに依頼する方が結果的に安く済むこともありますので、まずは専門業者に相談してみましょう。
もう黒い線に悩まない!複合機を長持ちさせる日常メンテナンス

トラブルが起きてから対処するのではなく、日頃のちょっとした習慣で黒い線の発生は大幅に防げます。
毎日できる!30秒の簡易クリーニング
- 退社前に原稿台をサッと乾拭きする
- ADFのカバーを開け、紙の粉が溜まっていないか確認する
- 湿度が高い日(60%以上)は、部屋の除湿や換気を心がける
この3つを習慣にするだけで、複合機のコンディションは大きく変わります。
ぜひオフィスのルールとして取り入れてみてください。
プロに任せる定期メンテナンス
ご自身での清掃に加え、月次や年次でプロによる点検を行うのが理想です。
リース契約の場合は定期点検が含まれていることが多いので、サービス内容を確認し、積極的に活用しましょう。
プロはカウンタ値(総印刷枚数)から部品の寿命を予測し、トラブルを未然に防ぐための提案をしてくれます。
【豆知識】純正部品と互換部品、どっちを選ぶべき?
修理の際、コストの安い「互換部品」に惹かれるかもしれません。
しかし、長期間、安定して使う業務用の複合機には「純正部品」が断然おすすめです。
互換品は初期不良や、動作不良による業務停止リスクが伴います。
トラブル対応の時間や手間を考えると、品質が保証された純正部品を選ぶ方が、結果的にトータルコストを抑えられます。
【機種別】黒い線が出やすいSHARP複合機の特徴と対策

お使いの機種によって、トラブルの傾向と対策のポイントが少し異なります。
- SHARP BP シリーズ
ガラス面が広くフラットなため、ホコリよりも指紋汚れが原因になりがちです。
原稿台に触れた後は、アルコールティッシュなどで拭き取る習慣をつけると効果的です。 - SHARP MX-2650FN / MX-3150FN シリーズ
高画質・高解像度なため、ごく僅かな汚れも線として目立ちやすい傾向があります。
週に1回程度、本体のクリーニング機能を実行することで、クリアな印刷品質を維持できます。 - SHARP ARシリーズなど旧機種
経年劣化により、ドラムや定着器だけでなく、用紙を運ぶ搬送ベルトの傷が原因になることも。
中古で購入する際は、総印刷枚数だけでなく、主要な部品の交換履歴も必ず確認しましょう。
修理?それとも買い替え?賢い選択のための費用比較

セルフメンテナンスを試しても黒い線が直らない場合、「高額な修理」か「思い切って買い替え」か、悩むところです。
対処法 | 費用目安 |
---|---|
ガラス面清掃 | ¥0 |
ローラー交換 | 約 ¥6,000 |
ドラムユニット交換 | 約 ¥30,000 |
定着ユニット交換 | 約 ¥45,000 |
複数の部品が寿命を迎えていると、修理費用は10万円を超えることも珍しくありません。
中古複合機への買い替えという選択肢
高額な修理費用を払うなら、状態の良い中古複合機へ買い替える方が、トータルコストを抑えられるケースがあります。
例えば、私たちオフィスエコでは、A3カラー対応の整備済みSHARP複合機(MX-2661シリーズなど)を18万円前後でご提供しています。
これは新品価格(約90万円)と比べて圧倒的にリーズナブル。浮いた費用で5年間の保守契約を結んでも、十分にお釣りがきます。
【オフィスエコが選ばれる3つの理由】
- 徹底した分解整備: メーカー研修を受けた技術者が、全台を分解洗浄。消耗したローラーなどはすべて新品に交換済みです。
- 高品質な基準: ドラム残量など、厳しい出荷基準をクリアしたマシンのみをお届けします。
- 安心の長期保証: 導入後の初期不良保証はもちろん、黒い線を含む印刷トラブルは保守プラン内で無償対応。専門窓口が迅速に解決します。
まとめ:複合機の黒い線対策は、業務効率化の第一歩

複合機の印刷に入る一本の黒い線。
その原因は、簡単な清掃で解決できるものから、部品の寿命を知らせるサインまで様々です。
まずは、この記事を参考に「今すぐできる3つのアクション」を試してみてください。
- 原稿ガラスとADFローラーを清掃する
- 自社の複合機の総印刷枚数(カウンター)を確認し、部品の寿命を予測する
- それでも線が消えないなら、修理見積と中古買い替え費用を比較検討する
「自分で掃除しても直らない」「修理見積もりが高額で悩んでいる」
そんな時は、ぜひ私たちオフィスエコの無料診断をご利用ください。
お使いの機種や状況をお伺いし、修理すべきか、それともコストを抑えて高性能な中古機に乗り換えるべきか、プロの視点から最適なプランを最短営業日でご提案します。
厄介な印刷トラブルから解放され、ストレスのない快適なオフィス環境を手に入れましょう。
